■仕上げ(彩色とも言う)
ここで、動画はセルにトレースされます。
昔は手作業でしだが、今はトレースマシーンというカーボンコピー機を使って、簡単に写し取ることができます。
仕上げは、このセル画に色をつけていく作業です。
彩色(さいしき)とも呼ばれており、色指定に従って、必要な部分に色を塗っていきます。
彩色はアクリル絵の具を使いますが、むらなく、はみ出さず、きれいに塗るのはかなり難しいため、熟練した技が必要だといわれています。
また、何千枚、何万枚というセル画を限られた時間で仕上げるために、かなりの人手を要します。
最近では、国内だけでは対応しきれないため、海外へ発注するケースが多くなっています。
■動画
作業の手順は、動画マンはまずクリーンナップといって、原画の清書をします。
次に、指定された枚数に従って、中割りを行っていきます。
動画もまた、鉛筆を使って作画用紙に描かれますが、次の工程でセルに写すことを考え、はっきりした線でていねいに仕上げていきます。
仕上がった動画は、動画チェックと呼ばれる担当者に渡されます。
ここで、動画がスムーズに動くかどうか、最終チェックを行い、問題なければ完成となります。
■動画
完成した原画を何枚か重ねて、それをめくってみると、少し動ごいているように見えます。
これをもっと滑らかに動かすには、その間にさらに絵が必要です。
この、原画と原画の間の動きをつなぐ絵が動画であり、動画を描く作業は、専門用語で「中割り」と呼ばれています。
中割りの枚数が多いほど、動きはスムーズに見えますが、スピード感を出したいときは、あえて中割りを少なくすることがあります。
■原画
絵コンテの指示とずれた動きになっていたり、なかには出来の悪い原画もあります。
作画監督は、これらを修正したり、書き直したりして、全カットを統一します。
場合によっては、すべてに手を入れることもあるようです。
一見、後処理的な作業に見えますが、作品全体に注意を払い、演出的な視点が要求されるので、経験と実力のあるアニメーターにまかされます。
■原画
原画を描く上で大切なのは、いかにキャラクターに演技をさせられるか、そのために動かすことを考えて描けるか、という事です。
原画マンは、演技に対する観察力や表現力が要求され、役者に例えられたりするのも、こうした理由からです。
また、動かすことを第一に考えるので、多少、キャラクターが元のデザインと似ていなくても、あまり問題にならないとされています。
それよりも、全カットの絵の印象が、統一されているかどうかが重要になります。
それをチェックするのが作画監督の仕事。
原画は複数の原画マンによって描かれるため、キャラクターの顔や雰囲気にバラつきが生じます。